ゴルフ男 【師匠のレッスンの始まり】その1:グリップ・・4

「おめえこんなクソ握りじゃ上手く上げ下ろしできないじゃん」
俺のグリップはバット持つような鷲掴みらしい。
「手のひらを丸くすんな、手のひらを反ったまま握れ」
これが難しいつうか、無理矢理やると手が攣ってしまう。


「平らな定規みたいなものを握る感覚だな。定規と手のひらに隙間が空かないように」
俺はもうバット握る感覚が染み付いてるのでもうパニック状態。
「これができないと左右の親指と人差し指の間にきれいなY字ができない」
「Y字がきれいに出来ないとスイング中に手の中でグリップが回ってしまう」
師匠が言うように俺のY字はズイズイズッコロバシの人差し指が入るくらい開いている。
師匠のはきれいなY字でコインを挟んだままスイングできるが、おれは挟む自体できない。

こ  れ っ て  そ  う  と  う  な  関  門  の  予  感 !

「コレ出来ないと次にすすめないっぺな、2日以内にコイン挟んだまま振れるように宿題」

帰ってから定規をグリップすること数時間、手がツリます・・・。

で翌日にグリップ再チェック。
「な~んとなく良くなってるが、不合格。いいか、これが出来てやっと
 グリップを教えれるんだからな、明日また見せろや」

師匠は雨降らなければほとんど毎日コースだから、夕方きても50球くらい
打ってすぐ帰っちゃいます。だから通常のレッスンも「そりゃダメだっぺ」とか
「おお、それだ」とかで5分くらいです。ただしテーマを与える時は1時間くらい
実演も交えて丁寧に教えてくれます。あまりいつも手取り足取りやると依頼心ばっかり
の試合の土壇場で力を発揮できないプレーヤーになるからだそうです。
 家に帰ってから携帯で撮らせて貰った師匠のグリップを真似するんですがどうしても
上手くいきません。困り果ててこないだのシードぎりぎりのプロの携帯に電話してみました。
彼は年頃も同じでもうタメ口状態です。キャバって最高の人間関係の潤滑油と実感。

俺「グリップできねえよ~、たすけて~」
プ「あはは、ダメじゃん。じゃあねえ誰かに写メールでグリップ撮ってもらって、オヤジに言われた事も書いて送って」
送信後5分してからプロから電話。

プ「ドラエモンの手の方はあなたでつか?わはは」だと、くそ。
俺「たのむよ~助けれ!」
プ「あのねえ、左はまあまあだけんど右がドラエモンだな、くく。右の指の根元付近で
 握りすぎだからダンゴ握りになっちゃうんだよ。右は指だけで引っ掛けるように持ってみて。そうすると手のひらが余るでしょ?だから左親指を余裕で包むことができるんだよ。
 同時に右人差し指と中指は若干離れてなきゃダメだけんど、それも可能になるよ。
 それからグリップ筋のトレーニングとして手のひらを思いっきり反らしたまま全指の曲げ伸ばしをたくさんやりなよ。じゃあドラエモンがんばってね~」
俺「わ、わかった頑張ってみるべ」
プ「またキャバおごりかな~」 俺「デニーズでいい?」
ってことで与えられたメニューを1晩特訓しますた。
次回は再々チェックの顛末をご報告いたします。

さて、グリップ再試験の続きをします。
もうね、ぎりぎりプロのアドバイスで10分で解決。右指の根元で握り過ぎてますた。
なんで師匠は最初からそれ言わなかったんだろと思うが、もしかしてこの流れを期待してたんんじゃないかって今思います。とりあえず試験前夜にきれいなY字完成。
翌日、「おっ、できたな!じゃあ次いくべかな。」って褒めろよ5秒くらい(笑)
「でな、左のY字は右首筋と右肩の中央を正確に指すこと。右のY字は右首筋をかすめるように向いてること。これ以外は大成しないからそのつもりでな。」

で、一応手で持って形を一回作ってくれますた。「今日は酒飲む約束あるから理由は

明日にすっぺな」ってことで理由は明日に・・続く。

で、グリップの続き・・

師「おう、今日もY字健在だな。でよ、Y字の向きの理由教えっぺかな」
 「きおつけして、両腕を体の側面にだらりと垂らしてみな」
 「そん時手の向きはどうなってる?ん?」
 「きのう教えた向きだんべ」
 「人類の腕の作りはそうなってんの」
 「その形に戻ろうと自然にすんだよ」
 「だからそれから右に過ぎて握ってればフェースがかぶる」
 「足りなきゃあ、開いて当たるんだな~これが」
 「で、人間には個体差は確実にある。が、ニュートラルのその位置をいい加減に
  してりゃあ、どこに戻ればいいかわからなくなる。何ミリ左右に微調整するかは
  お前の裁量にまかせてやる。しっかし、ニュートラルを忘れたらいかんぞ」
 「酒を飲みにいくから、以上」

う~ん、師匠きょうは力入ってたなあ~。きっとこれは大事なんだと思いました。
次回はゴルフコースでのキャディの話をいたしまっす。



ゴルフ場の支配人との約束は、

1、月に4~5回キャディをすること。
(ハウスキャディは50人居ても土日祭日は足りないらしい)

2、その代わりに営業に差し障りのない時間帯では回って良い。

ってことなんで、早速土曜日の早朝にゴルフ場に行きますた。

内心「いきなりキャディなんてできるかなあ・・」って思ってたら、

いきなりなんてやらせてくれないもんなんだね。

 まず初日は先輩オバチャンキャディの補佐で18H。
普通キャディって1組1人でしょ?でもたまに頼んでもないのに2人キャディが
付くことあるでしょ。キャディフィは1人分で。そういう時は100%1人の人は
入ったばかりで仕事を見て覚える段階の超新人です。普通それを2回くらいやって
から「キャディ教育」ってのを1回やってデビューとなります。俺の場合、補佐を
その日1回やってから、次回には「キャディ教育」の実施となりました。
「キャディ教育」って言うとたいそうな事に聞こえるけど、支配人、キャディマスター、所属プロもしくは研修生とかが9H握りっこの遊びをするだけ(笑)で、その握りっこのキャディをデビュー前の人がやるわけ。で、彼らは握りっこしながら「こういう時はあっちの人の球を先拭いてな」とか「こんなとこ立ってちゃ邪魔だべ」「ほれ埋土しなきゃ」「まだ旗抜いちゃなんねえ」ってな具合でちょこちょこ言うんだけんど、基本的には握りっこゴルフで、勤務時間中に合法的に遊べるっていう、彼らにとっては役得の至福のひと時のように目に映りますた。だって楽しそう!

それでお客様に就けてもいいと合格点を貰えれば次回からデビューとなります。

次回はキャディデビューのご報告をば。



キャデーのバイトは土日のいずれか両方やる時もあるし、祭日もやりました。

やっぱ月に4~5回はやりましたね。で、ちゃんとお金くれるからうれすい!
4バック積んで18Hやると8500円くれました。オバチャンキャデーはもうちょっと
ギャラがいいみたいですね。3バックだと楽な分安いです。俺はどっちでもいいんだけどオバチャンキャデーは3バックの組につくのを露骨に嫌がります。安いからね。だからキャデーの希望で特定の組には絶対につけません。不公平が生じるからね。俺はとにかく上手い人の組について技術とか見たかったんですが、とにかくつく組はアットランダムに決まります。で、例えばたまたまキャデーが余ることがありますが、そういう時は「保障」と言って、いくらかギャラが出る代わりにコースの埋土をしたり、コース管理の手伝いをします。スズメのかたびらって言う雑草がグリーンに生えるんですがフォークで除去する作業をやりましたね。「スズメ取り」って言ってました。

で、初キャディ。メンバーでオッサン4人組。みんな90前後でまわりましたね。
これが120も打つ人が2人も入ってたら悲惨らしいので、今後そういう組に当たらない
ように祈るばかりでした。

キャディの何が大変かって、お客の名前を覚えるだけじゃなくそのお客の顔と名前とクラブとパターを覚えなきゃいけないのが一番苦労しましたね。ベテランのオバチャンはスタート前に、

「○○さん、ウッドが3本でアイアンとパターが10本ですね」って言う時点で頭に入っているらすい。俺の場合5番ホールまですすんでも「これ私のパターじゃないよ」ってよく言われますた。でも段々慣れてくると不思議なものですぐ覚えられるしカッコつくんですね。

キャディ業やった感想、「めっちゃ腹へります」

              「めっちゃ足腰のトレーニングになります」

次回はこのコースの初ラウンドの話をします。続く。



ゴルフ場によっても違いますが、たいてい従業員は早朝か夕方にゴルフができます。
やろうと思えば朝9H、夕方9Hが可能です。真夏ならもっとやれるな。




ありがちな夕方のコース風景・・コックさんとウェイターさんとの団欒ゴルフ。

               フロント嬢と売店嬢のお色気ゴルフ。

               キャディ同士のババアゴルフ。

               研修生(プロも含む)同士の熾烈な賭けゴルフ。

  

それらの混合もありますが、基本的に俺は研修生と一緒によくやりますたね。

研修生っていうけれど、練習場で打つ球なんてツアープロと変わらないよ。

ラウンドでもプロとスクラッチだからね。(ちなみにギリギリプロは所属プロ)

俺は最初ハーフ5つハンデ貰ってました。

9Hで5つ貰えばなんとかなるかなあ、とおもってたら、 大  間  違  い!

もうね、ひどい時なんか1~2ホールでハンデなくなりますた(涙)

東京の部長達とやってた時のゴルフ場と違いすぎるんだもの。これがプロの設定かあ

と思いましたね。次回は 「 本 当 の 青 マ ー ク 」のお話。


キャディ補佐で18Hまわるときもお客さんの使用ティは白マーク。でも俺の関心は
青マークなんで補佐やりながらチラチラ青マークを観察。ティって3面、段々になってて赤、白、青の順に遠くなります。青は、まあ大体30Yくらい後ろかなって感じでした。

で、その状況から打ったら残りがどうだからクラブがこう変わるんだななんて想像をめまぐるしくして自分なりに納得。

で、いざ研修生と勝負したら 愕 然 と し ま し た。

半分のホールは下見した位置の青ティで打ちましたが、青ティの置いてある面の最後方ぎりぎりからです。30Yの見当が50Yに変更を余儀なく。この時点で小パニック。

でもう半分のホールでは今でも P T S D が残っているほどのパニック。

グリーンを終わって次のティへ行くでしょ。みんな目の前に青マーク置いてあんのに
林の中に入って行きます。「小便かな」と思ってたら「なにしてるの?こっちだべ」って

「ん?なに?って?きのこ?」手ぶらで行こうとすると「ばか、ドライバー持ってこ!」

たどり着くと、8畳間くらいのティグランド存在。所さんの目がテンって状態。

よく1Wで林入れちゃって、木の中から脱出ってやるでしょ?それを1Wのティショットでやる感じ。通常の青ティから後方60Y。だから少なくとも60Yは真っ直ぐ飛ばないと左右の木にぶつかります。想像してみて、この過酷な状況。

ショートホールだって青から180Yだなあって思ってたら、さっきみたいな隠れ青があって230Yだと。

野球時代に初めて140キロ台のピッチャーと対戦した時の気持ちに似てましたかな                                                                                                           。

従って夕方デビューは60打ちますた。大惨敗で8500円のキャディ代はそっくり接収(涙)        


この隠れ青のコースセッティングだと7150Yだそうです。

もう無茶苦茶むずかしいってば!ラフ伸ばしたら日本オープンでも出来るらすい。

でもラフをこれ以上伸ばしたあのコースは想像するだに恐ろしいってか、考えたくもないです。

たぶん今のままでも、そこら辺のシングルさんがやったら100くらい打っちゃうって。

さすがにギリプロがパープレー、研修生Aが1オーバー、研修生Bが3オーバー。

で、俺が24オーバー、ハーフでよ。もう何回やっても同じようなもん(涙)

握り方は縦横とかが主流だけど、みんな気を遣ってくれて縦だけ。つまりグロスで負けたら2000円ねって事。掛ける3だから6000円。これに横だのベストだのやったら負債がどのくらいになるかおそろひい。

で、もっとハンデくれればいいのになあ~って言ったら、

ギリプロ「確かに10も20もやればいい勝負になるけんど、それやるとお前は
 上手くならないと思うよ。悔しいから上達するんだよ。それにハーフで
 5つもあげるなんて異例中の異例だよ。悔しかったら練習すっぺ」

 俺  「かなり説得力あるなあ。まあ頑張るけんど、その説得力あればキャバの愛ちゃん口説けたのに。なんでフラれるかなあ~(笑)」

ギリプロ「う、うるへ~、コースとキャバは設定が違うの!」 俺「それも納得・・」

ていう事で早速その夜に練習場に行って師匠に52も55も打っちゃった事を報告すると、

師「まあ今のおめえのスイングじゃああのフルバックは無理だんべな」
「どうせ球が左右に曲がったり、ダフリ、トップだんべ?」

俺「ご名答でございます」

師「まあグリップが出来たら教えようと思ってたんだが、おめえはまだ腕とクラブを

  振る方向を勘違いしてんのよ。もっとも99%のアマゴルファーもそうだがな」

俺「かなり勘違いしてますか?」

師「かなりのもんだべな」「月とスッポンくらいだんべな」

俺「もうちょっとわかりやすく・・」

師「バターと日本酒くらい違うな」

ますますわからない・・次回はその真相をば。続く。

で、前回の続き。
俺「バターと日本酒の違いってなんすか?」
師「味が違うっぺ」俺「そりゃそうですね、ひとつ真面目におながいします」
師「ん、すまん。おめえの振りじゃあシャフトが寝ちゃって、あおり打ちだんべ」
俺「シャフトが寝る・・あおり打ち・・すか・・」
師「そ、あおり打ちだべな。だからクラブが下から入っちゃうだろな」
俺「はあ、じゃあどうしたら改善できるのでしょうか?」
師「おめえはよ、横振りなのよ。縦に腕とシャフトを扱えなきゃな」
 「ゴルフってよ、飛球線と平行に構えるだんべ。つまり飛ばす方に対して横向きだべ?」
 「だから飛ばす方に振りたくなるっつ~か、そう考えるのが人間的には正常なんだが、ゴルフ的には異常だな」
俺「ええ~!飛ばす方に振らないんすか!だってタイガーも丸山も飛ばす方にクラブが動いてますよ」
師「まあそれは結果であって、おめえのイメージとは全く違う事やんないとああいう風にはなんねえ」
俺「はあ・・俺ってどのぐらいの横振り度なんすか?」
師「もうこれ以上ないっつ~くらいの横振りだな。酒で言うと大吟醸だな」
俺「うへえ、な・・治るでしょうか?」
師「治るよ、おめえならな。若くても向こうで打ってる兄ちゃんは無理だけんどな」
 「ただし、努力しなきゃなんねえし打ちにくくても戻すんじゃねえぞ!」
俺「かしこまりました。頑張ります」

って、なんか医者にガン宣告されてるよ~なひと時でしたが、回復の余地ありとの診断で一安心。
んで、このあと師匠から伝授された動きはやはりこれも未だに PTSD になってるくらい強烈なものですた。

by bouprogolfer | 2015-11-28 00:40 | ゴルフ男